江戸時代の風俗の画像

春画

春画とは、江戸時代に流行した性風俗を描いた浮世絵の一種。笑い絵や枕絵、枕草紙、秘画、ワ印とも呼ばれる。また、それほど露骨な描写でない絵は危絵とも呼ばれた。

その描写は必ずしも写実的でなく、性器が大きく描かれることが多い。

春画の始まりは中国の医学書とともに伝えられた房中術の解説図だと思われる。日本では平安時代初期から偃息図、またはおそくずの絵と呼ばれる性的題材を描いた絵画があったとされているが、もともと「偃息図」という言葉自体が中国からきたものである。
それが庶民に、室町時代から江戸時代にかけて広がり、絵師たちによって描かれるようになった。災難よけの一種のお守りとして使われるようになったり、特に枕絵の絵巻は花嫁の性教育のテキストとして使われた。ただ、この時代は肉筆のため一部の上流階級のためのものであった。

享保の改革により好色本が禁止されたが、それでも需要があるため非公開で販売されることとなる。
そして、錦絵の開発により、多色刷りの春画が寛政のころから本格的に登場しだした。

ただ、幕府による取締りの対策として、作者、絵師、版元を分からないよう画中に隠号という形で記した。

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